2015年12月21日

『ペルソナ4ダンシング・オールナイト』

〈2015年ゲーム感想6本目〉
『ペルソナ4ダンシング・オールナイト』


 『ペルソナ4』の公式続篇がリズム・アクション・ゲームというのは意外性があり過ぎました。とは言え,ゲームのジャンルはともかく物語としては完全に『ペルソナ4』を踏襲しているのが楽しいです。また,自称特別捜査隊の面々と再会出来たのが素直に嬉しい。惜しむらくはマリーや足立さんあたりが物語に絡むことがなかったということ。まあ,これは仕方がないことではありますけれども。その分は菜々子が大活躍してくれたので良しとしましょう。かなみんこと真下かなみがまさかの主人公格というのも面白かったです。

 リズム・アクション・ゲームとしては自分には難易度が高かった。但し,難易度調節が出来る他,購入アイテムによって便利な機能を追加出来るので誰でもクリアまで漕ぎ着けることは可能だと思います。馴染み深い音楽に合わせて踊る『ペルソナ4』の登場人物たちのダンスは素直に楽しい。特に大好きな天城雪子や久慈川りせあたりはほぼ必ず起用していました。とは言っても,曲によってメインは固定されているのですけれどね。着せ替え要素も勿論搭載されていますが,服装以外の追加が少なかったのは残念かなあ。DLCは全く触れていないので分かりません。マリーと足立さんのDLCは購入しても良かったのですけれども。

 物語は如何にも〈ペルソナ〉といった感じ。マヨナカステージでの特別捜査隊の探索と現実世界での堂島さん&菜々子,かなみの捜査の両面から描かれるのが面白い。事件の中心に位置する落水鏡花も決して嫌な人物ではなかったのが嬉しい。その厳格さは或る種のプロ意識でありましょう。自他ともに厳しい人物という印象がありました。それ故に他者に抑圧を感じさせることにもなるのですけれども。物語が一本道だったのは残念かなあ。選択肢はあったものの分岐するわけではありませんでしたから。尤も,リズム・アクション・ゲームが本筋なので仕方がないところではあります。

 何はともあれ,『ペルソナ4』の後の物語のとしては存分に楽しむことが出来ました。改めて特別捜査隊の魅力を感じたように思います。物語の語り手としてのマーガレットの美しさもたまりません。下手なりに楽しめるリズム・アクション・ゲームも十分に満足が出来ました。ジャンルは全く異なりますが,正統の『ペルソナ4』続篇を名乗るに相応しい作品だったと思います。
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2015年12月09日

『To Heart2 ダンジョントラベラーズ』

〈2015年ゲーム感想5本目〉
『To Heart2 ダンジョントラベラーズ』


 『To Heart2 ダンジョントラベラーズ』は『To Heart2』に登場する女の子たちと迷宮探索をする3DRPGです。と言っても,『To Heart2』は全く遊んでいないので人間関係がいまいち分からないのですけれども。本作の続篇となる『ダンジョントラベラーズ2』が面白かったので,前作も遊んでみることにした次第です。まあ,典型的な3DRPGなので,登場人物以外は取っ付き易かったのは僥倖でありました。

 システム的には『ダンジョントラベラーズ2』とほぼ同様。というか,PS VITAへの移植にあたって『ダンジョントラベラーズ2』のシステムを採用したという方が正確かもしれません。一部のクラスは採用されていませんが,キャラクターに固定なので仕方がないところでありましょう。戦闘も迷宮も結構難易度が高いのは特徴的。可愛い女の子が多数登場するという見かけとは裏腹に戦略性が要求されるのは面白かったです。いささか理不尽な点も見受けられましたけれどね。また,迷宮にやたらと仕掛けがあるのは閉口しました。特にワープが鬱陶し過ぎます。場合によってはマッピングも必要かもしれません。

 前述のように『To Heart2』は全く遊んでいないので登場人物については本作の印象でしか語れません。最初から仲間となったこのみと環はやはり印象深いなあ。次いでささらとまーりゃんあたりでしょうか。眼鏡娘のチエも割合にお気に入り。どの娘さんも個性が非常に際立っていた気がします。ちょっと自分には濃過ぎたくらい。まあ,一番好きなのはメイド先生やペギーとベアードだったりするのですけれど。殊にペギーとベアードの漫才で語られるシステム解説が非常に楽しかった。システム的にもよく練られているのが分かります。

 結果的にクリアはしたものの,この種のゲームの常としてクリアしてからが本番という感じは否めず。故に遊び尽くしたというところまでは言えないのが残念です。本篇そのものは素直に楽しかった。理不尽さを感じるところもありますが,それでも十分に満足の出来る作品であったと言えるでしょう。スキルの取捨選択は結構迷う部分が多かったですけれどね。後は登場人物とクラスの組み合わせがもう少し自由度が高ければなあと思いますが,このあたりは『To Heart2』での印象に因るところも大きいのでしょう。とりあえずは予告されている『ダンジョントラベラーズ2-2』を待ちたいと思います。尤も,『ダンジョントラベラーズ2』以降は特に『To Heart2』との関連性は見いだせないですけれども。
posted by 森山樹 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム感想

2015年12月07日

『ブレイブリーセカンド』

〈2015年ゲーム感想4本目〉
『ブレイブリーセカンド』


 『ブレイブリーセカンド』は『ブレイブリーデフォルト』の続篇。ティズやイデアといった前作からの登場人物に加え,ユウとマグノリアが新たに主人公として加わります。アニエスやリングアベルも勿論登場しますけれど,アニエスは終始捕らわれたままの為,仲間として共に戦うことが出来ないのは残念。リングアベルに至ってはごく僅かな登場に留まってしまっています。その立ち位置を考えると仕方がないところではありますけれども。また,前作で敵対したアスタリスク所持者たちも一部を除けば再登場するのが嬉しい。彼らの意外な側面と触れ合えるのも本作の魅力のひとつであります。

 システム面では前作を概ね継承。更に遊び易くなった感があります。新たに追加されたジョブは癖の強いものが多いのが特徴的。それだけに上手く使いこなせば絶大な効果を発揮してくれます。多くのジョブとアビリティの組み合わせを模索するのも楽しいです。ブレイブとデフォルトを使いこなすことが要求する戦闘は相変わらず面白い。戦い方次第では雑魚にもあっさりと全滅するので気が抜けません。新たに導入されたブレイブリーセカンドは結局殆ど使いませんでした。物語とシステムとの融合という意味合いにおいては重要な要素なのですけれどね。まあ,使えば戦況を激変させる強力なシステムではあります。

 物語は相変わらず面白い。今回の敵となるグランツ帝国と皇帝オブリビオンは存在感がありました。皇帝オブリビオンの正体は割と早い段階で予想が付いていましたけれどね。そして,前作のエアリーに相当する妖精アンネの小悪魔ぶりがたまりません。というか,エアリーの実の姉なのですけれどね。エアリーよりもアンネの方が悪辣で好みかなあ。また,前作にもあって第四の壁を意識した展開があるのも楽しい。このあたりは好き嫌いが分かれそうではありますが,個人的には如何にもゲームならではという演出に思えます。アルタイルとベガの物語はちょっと唐突に過ぎた感もあり。それも含めて世界観が予想の斜め上を行っていたように思いました。このあたりは前作とは異なる雰囲気に感じてしまいます。悪くはないのですけれどね。もう少し丁寧な説明が欲しかったところではあります。物語に幾つかの軸が存在しており,且つそれらが混在しているので分かり難いのは残念でありました。結局,どの軸が主軸なのか判然としなかったように思います。

 前作から継承されたシステムと意外な方向に展開する物語が楽しめました。個人的には前作には及ばぬにせよ,大変優れた作品だったように思います。何と言ってもマグノリアの魅力が素晴らしかった。ユウとティズが個性が似ていたのは面白みに欠けたように思いますけれども。そして,相変わらずイデアが素敵。登場人物はいずれも個性的に過ぎて魅力が十分でありました。尤も,新たなアスタリスク所持者よりも前作からの登場人物の方に愛着があるのですけれどね。特に白魔道士のホーリー・ホワイト姉さんは最高です。それはともかくとして次回作の布石となる要素が垣間見えたのは気になるところであります。結局,今作では解決しなかったブレイブリーソードが重要な役割を果たすことでありましょう。この世界観とシステムを継承した更なる続篇に期待したいものであります。
posted by 森山樹 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム感想

2015年12月05日

『閃乱カグラESTIVAL VERSUS』

〈2015年ゲーム感想3本目〉
『閃乱カグラESTIVAL VERSUS』


 『閃乱カグラSHINOVI VERSUS』に続くPS VITA版〈閃乱カグラ〉の第2作目。前作を踏襲して,更に楽しく,更に過激なアクション・ゲームとなっています。いつもながらに操作は容易で,自分みたくアクション・ゲームが苦手であっても相応に楽しめるのは嬉しい。尤も,その明るく楽しい雰囲気とは裏腹に物語は相変わらず切なく苦い展開を容赦なく交えてきます。それもまた〈閃乱カグラ〉の魅力と言えるのでしょうけれども。

 登場人物は相変わらず多いのですが,それぞれに個性が立っているのが面白い。まあ,やり過ぎな面も無きにしも非ずではありますけれども。新たに加わった小百合や両姫,そして巫神楽三姉妹もそれぞれに魅力的であります。特に巫神楽三姉妹の蓮華と華風流は大のお気に入り。また,物語上で大きな存在である両姫の御蔭で両備が事実上の主人公となっているのが面白いです。今作では両奈の姉としての立ち位置が見られたのも嬉しかった。その被虐性溢れる変態的な言動は前作から更に拍車が掛かっていますけれども。基本的には全員が「喧嘩するほど仲がいい」を地で行っている感じなのが嬉しい。あくまでも対立であって,敵対というわけではないのですよね。切磋琢磨することで互いを高め合おうとする精神が素直に魅力的であります。そこがまた甘さと指摘されるところでもあるのでしょうけれども。夜桜や四季,叢あたりが目立っていたのは嬉しいところ。逆に物語上,やや雅緋が不憫だったように思います。負ける場面が多かったですしね。

 〈閃乱カグラ〉の魅力のひとつである更衣室は更に強化されました。見かけを割合自由に変えられるというのは楽しいです。勿論,全員に眼鏡をかけさせるのですけれどね。髪型を変えると結構印象が変わるのが面白い。もう少し髪型は種類があって欲しかったなあと思います。衣装もDLを含めると相当数あったのですが,同じようなものが多いのは残念でした。また,有料DLを含むアップデートは定期的に行われていたようなのですが,いずれもゲーム発売から数か月後ということで,実際に遊んでいる時期に堪能出来なかったのは不満が残ります。せめて,発売から毎週くらいに追加して欲しかったなあ。開発等でいろいろな事情はあるのでしょうけれども。

 何はともあれ,十分に堪能することが出来ました。物語は前作よりも好みかなあ。『閃乱カグラ2真紅』と繋がる要素も垣間見ることが出来ましたしね。何よりもやはり登場人物の多さが魅力的であります。どのキャラクターにも多かれ少なかれ見せ場がきちんと用意してあります。特に今作は両備の立ち位置が実に美味しかった。相変わらず,両備は抜群に好みでありますね。次いで夜桜,雪泉,忌夢,四季あたりでありましょうか。華風流や蓮華もその中に入ってきますけれども。巫神楽三姉妹は次回作でも登場して欲しいものであります。
posted by 森山樹 at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム感想

2015年11月04日

『デビルサバイバー2ブレイクレコード』

〈2015年ゲーム感想2本目〉
『デビルサバイバー2ブレイクレコード』


 『デビルサバイバー2』の3DS移植作品です。セプテントリオン篇に加えて,新たにトリアングルム篇という新規シナリオが追加されています。また,登場人物に声優が当てられたのも大きい。割合に印象通りの配役だったので安心しました。なお,シナリオの追加に伴って,新たな悪魔やスキルも追加されていますが,それ程数は多くなかった印象があります。システム面の変更は基本的にはなかったのではないかなあ。

 セプテントリオン篇は『デビルサバイバー2』に収録されていたのですが,改めて遊んでみました。世界が着実に崩壊していく様が結構恐ろしい。圧倒的な異能を見せるセプテントリオンも絶望以外の何物でもありません。久しぶりに遊ぶことになりましたが,如何にも〈女神転生〉に連なる作品として同じ人間同士での対立やそこから生じる未来の分岐などを存分に堪能しました。そして,新たに追加されたトリアングルム篇はセプテントリオン篇を受けての物語となります。管理者ポラリスを打倒して世界を回帰させた結末から始まる物語なのでセプテントリオン篇でどの結末を見たかによって違和感のある始まり方になってしまうのは残念。但し,一度は平和になった世界が再び悪夢に襲われるという絶望感はたまりません。峰津院大和が存在せずに代わって峰津院都がいるなどの謎めいた展開も楽しかった。対峙する敵がセプテントリオン篇よりも更に凶悪になっているというのも素敵です。此方も分岐はありますが,最終的にどれも或る程度みなが納得出来る未来というのが嬉しいです。セプテントリオン篇での対立を経て,人間の意思をひとつにして超越者に立ち向かうというのがやはり熱い。

 トリアングルム篇で新たに登場した峰津院都の可愛らしさが素晴らしい。その正体は意外なものでありましたが,或る程度は予想が付くのも事実。自分の選んだ道はアル・サダクと峰津院都が存在し得ない未来となってしまいましたが,それでも人間の為に戦ってくれる彼女の姿が美しかったです。結末での再会も王道ながら感動もの。また,峰津院大和がトリアングルム篇では存在しないことになっている理由も熱かった。人間としての範囲を超える程の活躍に思えました。このあたりも唯我独尊のきらいもあったセプテントリオン篇からの成長を感じます。栗木ロナウドとともに手を取り合う未来というのも見ることが出来ましたしね。なお,声優がついたことでティコの破壊力が凄まじいことになっていました。あれは反則。また,迫真琴や秋江譲が印象通り過ぎて素晴らしかった。必ずしも声の演技は必要ないと思っているのですが,本作においては良い方向に働いたように感じます。

 戦闘は最終的に特定スキルの持ち主ばかりになってしまうというのは改善されず。〈メギドラオン〉,〈万魔の乱舞〉,〈吸魔〉,〈メディアラハン〉,〈サマリカーム〉,〈常夜の祈り〉を持った仲魔ばかりになってしまうのですよね。尤も,今作では万能属性だけに頼っていると痛い目を見る敵がいないわけではありませんけれども。いずれにせよ,戦闘は面白いのですが,もう少しスキルに制限をかけてもいいのではないかなあと思います。種族スキルがあるので一応の個性化は図れてはいるのですけれどね。また,人間の仲間も最終的には魔力が最大値に到達する菅野史や柳谷乙女のほうが峰津院大和よりも結果的には使い易くなってしまうのは難点に思えます。システムの性格上,特定の能力値を特化させる方が効果的なのですよね。このあたりも次回作があるならば改善して欲しいものです。

 『デビルサバイバー2』を受けての増補リメイクといった趣の作品ではありましたが,存分に楽しむことが出来ました。一度は長期に渡る延期となっただけに一安心であります。『女神異聞録デビルサバイバー』から“女神異聞録”の冠を外して,新たなシリーズ作品として歩むことを高らかに掲げるに相応しい作品であると言えるでしょう。時間はかかっても構わないので,このシステムを継承した新たな〈デビルサバイバー〉を遊べる日を楽しみにしています。
posted by 森山樹 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム感想